脳梗塞患者における嚥下障害の予後予測アプリについて

「PRESS calc」とは?

  • 脳梗塞患者における発症7日後と発症30日後における経口摂取障害と発症前経口摂取状態への回復率を予測するアプリケーション(© Kantonsspital St. Gallen)
  • 予測に用いる因子は以下の5項目
  • 年齢(70歳未満、70歳以上)
  • 脳卒中重症度(NIHSS)
  • 病変部(前弁蓋部を含むかどうか)
  • 誤嚥リスク(Any 2 scale)
  • 入院時経口摂取状況(FOIS:Functional Oral Intake Scale)

アプリダウンロード

  • アプリのダウンロードは以下のリンクからどうぞ
  • Android
  • iOS

アプリを使ってみた

  • 実際にアプリをダウンロードしてアプリを使ってみました。
  • 私はipad使いなのでApp Storeから「PRESS calc」をダウンロード(Androidの方はこちら
  • ダウンロードすると[PRESS calc]が起動できるので「開く」をタップ
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • アプリを起動すると以下のような予測因子を入力する画面となります
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 1つ目の項目はAge:年齢(70歳未満または70歳以上)です。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 2つ目はStroke severity:脳卒中重症度(NIHSSによる評価)です。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 項目右側の(i)ボタンを押すとNIHSSの説明が見れます。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 3つ目はStroke locatino:梗塞部位(前弁蓋部を含むかどうか)です。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • こちらも右側の(i)を押すと下図のような前弁蓋部の場所の説明が出てきますが、画像についてよくわからない場合は梗塞部位が前頭葉を含むかどうかに置き換えて考えてもよいと思われます。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 4つ目はRisk of aspirattion:誤嚥リスクについてです。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 誤嚥リスクは下図の「Any 2 scale」を使用して評価します。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 最後はimpairment of oral intake:経口摂取障害についてです。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 経口摂取障害は下図のFOIS(Functional Oral Intake Scale)を使用して評価します。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • すべての項目を選択したら、最後に一番下のCalculateをタップします。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 計算結果は下図のように出てきます。
引用元:Kantonsspital St. Gallen
  • 上図の結果の見方は、上段が発症7日後と発症30日後における経口摂取障害の確率、下段が発症7日後と発症30日後の発症前の食形態へ「戻れない」確率です。
  • いかがでしたでしょうか?5つの項目を選択するだけで簡単に発症7日後と発症30日後の嚥下障害の予後予測ができましたね。
  • 是非、日々の臨床でも使ってみてください。

文献紹介

Development and Validation of a Prognostic Model of Swallowing Recovery and Enteral Tube Feeding After Ischemic Stroke.

Galovic M,JAMA Neurol. 2019 May 1;76(5):561-570.
  • 予測の妥当性(識別力)は発症7日後の経口摂取障害は0.84、発症前経口摂取状態への回復率は0.94、発症30日後の経口摂取障害は0.77、発症前経口摂取状態への回復率は0.71であった
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