- 嚥下障害に対する外科的治療には,障害された嚥下機能を補い,誤嚥を消失あるいは軽減させ,経口摂取を可能にすることを目的とした「嚥下機能改善手術」と,高度嚥下障害における嚥下性肺炎を回避することを目的とした「誤嚥防止手術」があります
- 手術適応となるのは嚥下障害が高度で適切な嚥下リハビリテーションを一定期間行っても十分な効果が得られない場合
- とくに誤嚥防止手術(気道と食道の分離術)は、
- 1)誤嚥による嚥下性肺炎の反復がある,またはその危険性が高い,
- 2)嚥下機能の回復が期待できない,
- 3)構音機能や発声機能がすでに高度に障害されている,
- 4)発声機能の喪失に納得している
- 場合に手術適応となります
日本耳鼻咽喉科学会